じっくり聴き入る緩楽章

 2018年が始まりました。

 

 

 年末年始と家の中では、家族団らんが中心になり、

「今日もピアノ触れなかった・・」と言う日が2,3日ありました。

 そればかりか音楽も聴けてない。


 お祭り騒ぎもいいけれど...、今日は、お正月の喧騒から離れる曲。

 今日のテーマでもある、じっくり聴きたい緩楽章。

 モーツァルトもたくさんあるのですが、

 Beethoven piano concerto no.3  Largo   Glenn Gould & Bernstein 

 この2楽章はモーツァルトを思わせるような箇所がところどころに感じます。

 1796年~1804年くらいをかけて作曲しているようです。

 この協奏曲の3番はカラヤンとの録音もありますが、私はこのバーンスタインとの方がお気に入りです。


 弾けないとなると弾きたくてウズウズしてきて、夜中にひとり、消音ピアノにして少し弾いていました。

 

 それだけでなく、なにか悲しいことがあったりする時や少しストレスがたまってきたかも・・と思う時、とにかくピアノを弾きたくなります。

 そんな時は、だいたい簡単に弾けるような緩楽章や小曲で、こういう時ってものすごく音を聴きます。響きを研ぎ澄ませて、とにかくいい音で弾こうとする自分がいます。

 先日は、夜中にベートーヴェン熱情の2楽章を部屋を少し暗くして弾きました。

 消音なので、本当のピアノの音ではないけれど、張り詰めてた気持ちが初めのワンフレーズで、スゥーっと解けていくようでした。

 

 簡単な楽譜でいいのです。

 とにかく「この一音」、「この一和音」に全意識を傾けて自分の中で一番の響きをつくろうとする。

 響きの行く先を聴く。

 これをやっていると、弾き終わった後には、ストレスがなくなっています。

 ちょっとくらいミスってもいい。音に神経を使う。

 自分の精神状態が少しくらい不安定な時ほど、過敏になっているのかその音は自分でも驚くほど入ってくるし、なんとなくいつもとは違う音が鳴っているような気もするのは、なぜでしょうか。


 音楽って、楽しい時だけではなく、悲しい時や、怒りの時だっていつも寄り添ってくれるものです。

 聴いているだけでも、心落ち着きます。

 みなさんのお気に入りの緩楽章はどの曲ですか?



 今年はどんな曲に出会えるか楽しみです!

 今年も、自分自身の勉強はもちろん、みなさんにお伝えするという「教える」面でもレベルアップできるようがんばっていきたいと思っています。

 どうぞよろしくお願い致します!