ピアノの大譜表
昨日の「大譜表」の例の曲ですが、ちょうど手元にあった楽譜から撮ったんですが、
下の段のヘ音記号の横にト音記号がありましたね、、失礼しました、、。
せっかくなんでちょっと説明しますと、
この楽譜の冒頭の部分は、両手ともト音記号の読み方で弾いていくということです。
ひょえ~いきなり難しい! とは、思わなくて大丈夫!
私が子どもの頃は「バイエル」という導入教本が主流で、このバイエルは、このように上下ともト音記号で書かれている練習から入っていきます。かなり後のほうにト音へ音の大譜表がきます。
現在は沢山の教本がでていますので、習われる方の様子をみながらまた、ご相談させていただながら教本を選んでいきます。
話を戻しまして、この曲は、モーツァルトのロンド という曲ですが、しょっちゅうト音になったりヘ音になったりを繰り返します。
左手で弾くんだから、どうしてヘ音記号だけで書かないの?
と、思いませんか?
そこで、下の写真をまたまたジーっと見てみてください。
譜面上の音符とその音符の鍵盤の位置です。
5線上の黒い丸は、それぞれト音記号で示す「ソ」、ヘ音記号で示す「ファ」です。
視覚的にも見てわかるように、音符はまさに階段!
鍵盤の表面は平らですけど、階段になって右に上っていくと思ってください。
ト音譜とヘ音譜は別々なように見えて、つながっています。
ヘ音記号の低音から始まり真ん中のドまでくると、ト音記号のドからまたさらに上っていきます。この真ん中のドの2つの音符は同じ鍵盤(音)を指します。
この中を行ったり来たりしながら、また飛んだり止まったり走ったりしながら曲は流れていきます。
ではでは、先ほどのモーツァルトのロンドの冒頭をヘ音記号のまま、楽譜にしたらどうなるのかな?
こんなふうになりまして、、音符が5線から上にずいぶんはみ出ちゃいます。
書けなくはないけど、もうここまできたらト音譜の方が見やすいですよね。
見やすく弾きやすくするために、楽譜は作曲家や編集者や校訂者などが書き直したりしながら出版されています。
これからピアノを一から習いたいと思われている方、音符が読めるようになると、自力でいろんな曲が弾けるようになる楽しみがあります。
ピアノで使う楽譜のことを少しご説明しましたが、こうした机上の勉強だけでは意味がありません。
なんたって音楽は弾いてこそ! 指を動かして、音を聴いて、奏でてこそ! ですね。
0コメント