アップライトと電子ピアノ

 
 私は習い始めの子どもの頃から、家に小さなタイプのアップライトピアノがあり、先生の所ではグランドを弾いていました。
 20代で単身北海道に行っていて、その頃もこのアップライトを持たせてもらって、マンションでかなり気を配りながら弾いていたのですが、ある時、騒音トラブル(後で勘違いでピアノの音ではなかったことがわかったのですが。。)があってすぐピアノを実家に送り返してしまったのです。でも、家に鍵盤がないのは耐えられない!となり、電子ピアノを購入して弾いていました。これだったら、夜でもヘッドフォンをして弾けるし。
 でも、これが到底「ピアノ」と違い、なんだか嘘物のような音で・・。
 鍵盤の重みなど、ピアノに似せて造られているものを選んでいましたが、どうしてもこれで満足することはできず、いつでも来て使っていいよ、と言って下さった先生のところにあるグランドを何時間も弾きに行っていました。今思えば、そんな先生は滅多にいないと思うので感謝です!
  
 私の経験からですが、ピアノを長い間弾くことを考えれば、アップライトピアノでの練習の方が良いとは思います。
 ですが、今は、住宅事情や経済事情など、電子ピアノを検討される方も少なくないのではないでしょうか。そんな条件の中、弾いてみたいピアノを諦めなくてはいけないのももったいなく感じます。
 こちらのレッスンでは、もちろん電子ピアノの方でもレッスンができます。
 ピアノを続けていく中で、どうしていくか考えても大丈夫です。
 電子ピアノも現在は限りなくアコースティックピアノに似せてつくられているものもあります。
 それでも、やはりアコースティックのピアノとは大きな差があるということを理解した上で決められるとよいと思います。
 この差というのは、アコースティックピアノとは別物というほど大きいものだともいえます。タッチの感触だけではなく、体全体で音を感じられるか否か、つくられた音かつくる音か等、様々なところで差があります。
 それだけ、アコースティックピアノは繊細な表現ができ、感じ取れる楽器であるということですね。