好きなピアニスト 5

martha argerich   マルタ アルゲリッチ (1941~) アルゼンチン

  女性ピアニストの中で、一番好きなのは?と聞かれたら今のところこの人しかいません。

 それも、なんか悲しい・・。もっと好きな女性ピアニストいないかなと探し中・・。


  好き嫌いを超えた人。 

 というのも、好きになるピアニストであっても、その人の弾くすべての曲を好きになるわけじゃなく、この作曲家はこのピアニストの弾き方が好きとか、この時代の曲はこのピアニストの弾き方好きとかなるのですが、

 例えば・・・アルゲリッチの弾くモーツァルト、私の好みとは違う・・と思うのです。他の作曲家の曲でも。

 けれど、弾き始めた瞬間に、違うと感じた後すぐに「これはアルゲリッチしか出せないもの」という気がしてくるのです。

 どのピアニストも自分の表現をしているはずで、それに共感して心地よく聴こえるわけですが、アルゲリッチの場合、共感しているのかしていないのか、していなくてもこれはこれでアルゲリッチの表現として、納得させられる。 

 不思議なのですが、そういう好きになり方もあるんですね。


 アルゲリッチのバッハ、上の動画ですが、これは若い頃の演奏ではありますが、アルゲリッチのバッハは、みんな好きです。といっても、たくさん録音がない気がします。

 もっとたくさん聴きたかった。もう新たに出してはくれないでしょうね・・。

 アルゲリッチの弾くBWV911のトッカータも好きですが、聴いているとピアノの音じゃないような錯覚に聴こえてくる箇所があります。

 現在は70代の後半にさしかかり、健康面でも心配ですが、まだ元気に弾いていて欲しい。

 ピアニストに限らず、世界に名を残す音楽家は幼少に才能を見出されてから、一生を終えるまでその道一筋なんですね。アルゲリッチの場合も、3歳くらいにピアノを弾き、5歳で習い始め、8歳で協奏曲を披露してからピアノの人生がはじまります。

   

 アルゲリッチは舞台衣装も地味で、弾いている時も地味です。

なのに、出てくる音はものすごいです。このギャップも好きだったり・・。

 この地味って、今の若手の女性ピアニストの派手派手さんに比べて・・ってことですが。

 目で見ていると、どうしても音が聴けないピアニストがいます。


 おまけに、下はグールドのイギリス組曲から。

 あー、頭の中、ぐるぐるぐるぐる。。。かき回される~

 どちらも大好き!