哀しみのロンド
一気に寒くなりましたね。
北海道の三国峠では、初冠雪で真っ白な雪景色だそうです。
私は関東出身ですが、北海道の自然に魅せられて若い頃に単身移住をしていたほど、北海道が大好きです。
毎年、大雪山で初冠雪!なんてニュースを聞くと、懐かしく思い出し、また北海道が恋しくなってきてしまいます。
そんな話もいつかここでできたらいいな、と思っています。
夏が過ぎ、少し落ち着く雨の日なんかは暖かい部屋で、こんな音楽はいかがですか?
Mozart Rondo K.511 Ingrid Heabler
この曲を初めて聴いたときもゾクゾク鳥肌でした
なんて曲書くんだろう、モーツァルト。
この曲は、1787年モーツァルトが31才の時に作曲されました。
この年は、モーツァルトのお父さんの死、モーツァルトと同い年の親友が亡くなった年であり、親友の追悼のためか、お父さんの死を予期しての作曲かは定かではありません。
明るいイメージのモーツァルトは素敵な短調の曲もたくさんあって、これらがホントにキュンとくる曲ばかりなのですが、例えばこのロンドのような悲しみが見え隠れするような短調の曲でも、必要以上に、遅く弾いたり重く弾いたり、感情を込めれば込めるほどそうなってしまう気がしますが、悲劇的な表現の弾き方が、私はあまり好きではないです。
ショパンやシューマンなどの短調は、そういった表現もありえるのですが、モーツァルトの短調の曲については、違います。
このさじ加減が感覚的なことで、言葉では言い表せないのが歯がゆいのですが、きっと分かってくださる方もいる・・かな?
あまりに感情移入してモーツァルトを弾くと、それは、モーツァルトではなくて、弾いているピアニストの感情の曲になってしまうのです。
モーツァルトの短調の曲は、書かれていることを素直に弾くだけで十分に悲しみと希望が伝わってきます。
ああ、だから難しい・・。
そういえばこのブログを立ち上げてからモーツァルトばかりですみません。
まんべんなく書きたいとも思うのですが、なぜかモーツァルトになってしまう・・。
ピアノを弾く人にとっては、指が動かない季節がやってきますね。
私の手は冬になるといつも冷たいので、最初ピアノを弾くと痛くなります。
年をとる毎にこれもだんだん気になってきます。
冬のおうちでのピアノの練習の時は、お湯で暖めてから弾くとすごく楽ですよ。
特に大人の冷え性の方。 指のまわりが全然違います。
グールドは、コンサートの前に長い時間いつまでも腕ごとお湯で暖めていたりして、マスコミに変な人扱いされたこともありましたが、なにが変なんだろう・・。
ピアノ弾く人ならみんなわかることなんじゃないの?
夏に手袋するのも手を大事にしてるから?
今思うと、何が変なのかわかりませんな。
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