レッスン日7とポールデュカス

 先日、テニスレッスンに行った時、思ったこと。

「習い始めてかれこれ4年になるけれど、なかなかうまくならないなぁ・・。」

「ホントにむずかしいなぁ・・。」


 とは言いつつも、順調に?クラスもアップしてきているし、習い始めの頃に比べれば、ボールのスピードもあがってるし、強いボールも受けられるようにはなっている。

 習い始めの頃に比べれば・・。それは自覚してるんだけど。

 日々の進歩なんて、実感できないくらい遅い。


 これって、今現在よりもうまくなりたいから思ってしまう思考なのだと思うのです。

 

 そして、あれこれ考えたあげく、最後には「続けることに意味がある!」というところに落ちついて終わります。。

 

 いつも思うことなのですが、これがピアノにそっくりそのまま当てはまるのです。


 今日も。

 私の月1ピアノのレッスンがありましたが、

「あ~もう難しい!!」って言いながらなんだか心の中では、うきうきしている自分がいます。


 むずかしいなぁ、だから楽しい!

 こういうものがあることに幸せを感じます。


 でもこれって、(人によるかも知れないのですが)自分のペースで、自分に合う先生に付き、自分の力の持てる範囲、時間の許せる範囲でできているから。

 これが、試験に受からなくてはいけない、仕事などで失敗は許されない、合わない先生に習わなくてはならない、この日までに仕上げなくてはいけない、という状態が長く続けば、例えピアノを弾くことが好きであっても、だんだんと苦痛なものに変わっていってしまうでしょう。

 ま。私の場合ですが・・。


 私は、ピアノは簡単ではないと思っています。

 それぞれのレベルで目指すものが「更に上」になっているだけで、どんなレベルになってもそれは変わらないのです。


 ピアノに限らずですが、好きなもの、ちょっとだけ得意なもの、むずかしさを楽しさに感じられるもの、これだけはゆずれないもの・・・。

 そんなものを見つけられたら、それは人生の中で大きな力になってくれる。

 大人になった今、それをしみじみと感じています。

 

 




 さて、本日の曲。

 Paul dukas  魔法使いの弟子 2台ピアノ編

 1897年 32歳のときの作曲

 最近、こういったストーリーが思い浮かぶような、劇中曲にもなるような曲調が楽しくていろいろ聴きます。

 ポールデュカス。

 私は詳しくないのですが、完璧主義で自分に厳しく、良い作品だと思えないものはすぐに捨ててしまったらしく、ほとんど残っていないそうです。

 最近はフランスの曲も、好きなものが増えてきました。

 変わるものね。