弾けないところ、どんな練習する?

 これってどのレベルの曲を弾いている人でも同じだと思いますが、

曲の練習していると、弾きにくい箇所、つっかえてしまう箇所が少なくとも一つはあると思います。

 そこを弾けるようにしたい時、どんな練習をしていますか?

 何度も何度も同じところを練習する!っていうのが一番多いのかなと思うし、

 それぞれの方法がいろいろあるのかもしれません。

 こんな方法があるよーって方は、教えてほしいです。

 

 今日は、私もよくやるし、初心者さんには特にこうして練習してみてねと伝えたりもする方法。


 それは「超部分練習」です。

 何度も弾くことに変わりはないのですが、「どこに意識して何度も弾くのか」も大事です。

 

 


 まず、最初に自分が弾けないところ、弾きにくいところがどこなのか をしっかりと把握するところから始まるのですが、

 これが結構落とし穴で、弾けないところが過ぎたら忘れてしまい、弾けているような気になってしまうことって、ありませんか?

 一瞬でも止まってしまうところもそうです。

 自分でも気づかなかったりすることも結構あるんです。

 ある程度音がとれて、流れてきたときに、弾けないところに目を背けず 客観的に自分の演奏を採点するような気持ちで見てみる、聴いてみることをおすすめします。



 「超部分練習」で注意することをいくつか。。

1、漠然と小節線で区切った練習をしないこと。

   例えばこんな楽譜

 アウフタクトで始まる曲は、曲中も次の小節にまたいでいることが多く、ワンフレーズをまとめて弾く練習が必要です。

 なので、最初の赤線のところまでをまず滑らかに弾けているかを確認してみる。

 その後のレミソーファミレドーのフレーズを練習しますが、左手がついてこなかったりした場合、さらに分割して弾きます。

青線までの動きを何度も確認。その時、弾かないけれど緑で囲った和音の形に手を広げて持って行くというところまでセットでします。

 レミソ〜♪とクレシェンドもかけて、歌うようにひけたら最後のファミレドーのフレーズを入れる。

 レッスン中には弾かないところを手や紙で隠して弾いてもらったりします。

 長ーい曲だと思うと、なんだか難しく感じてしまうかもしれないけれど、たったこれだけと思えば、簡単でしょ?

曲にもよりますが、動きが出るところがやっぱり難しくなるので、そういったところを分解して練習するのは、レッスンでの短い時間でも効果抜群です。

おうちでも、こんな練習ができると、効率よく弾けるようになるのではないでしょうか。


こんな感じに小節線にとらわれず、フレーズを見てまとめて弾く部分はどこまでなのか。

フレーズの中でも引っかかるところはまたさらに分解してみる。


ぜひお家練習で取り入れてみてください。


2、一時停止の練習をすること

これも時々私もするのですが、間違えて弾くことを指に覚えさせたくないので、

間違う前に一時停止する練習のことです。

超部分練習の中にこれも入れていきます。

この一時停止の仕方は、「停止してそこで終わり」の弾き方ではなくて、次の指の準備をしたうえでストップ!する練習です。

そのあとすぐ続きを弾く。

それを繰り返してだんだんとストップしている時間を縮めていき、つなげていきます。

早いパッセージのときや途切れのない音の多いフレーズを弾く時なんかによくやります。

ごまかさないためにも。。



そんなこと言ってますが、私はまだ指の不調で悲しいことにピアノを思う存分弾ける状態ではないです。。

ピアノを弾くにはいろいろ障害があるなぁと思う日々で、葛藤もありますが、

そんな時、先日SNSでたまたま見かけたのですが、大人になってからピアノを再開して

大人になってからピアノを弾く意味を書かれていた方に強く共感をしたので

次回はそのご紹介ができたらと思います。