別れの季節
春が近づき、別れと始まりの季節ですね。
先日、幼稚園の頃からずっと長く続けてきていた女の子が一旦レッスンを辞めることになり、幼稚園の頃から7年間ずっと成長を見続けてきた私にとって、これから毎週会えないことはさみしいことだけれど、ピアノ以外のいろいろな経験をしていくだろうこれからに、応援の気持ちがいっぱいです。
今年のお正月にも、前年に中学校に上がるときにレッスンを卒業した男の子から年賀状が届き、「吹奏楽部でユーフォニアムを吹いています!」と近況報告があったときにも、とてもうれしく思いました!
知らせてくれてありがとう!
ピアノを辞めてもそれが何かのためになったり、他の興味があるものに打ち込んだりして、
さらに飛躍してくれることを願っています!
この春レッスンを一旦卒業された生徒さんから、ピアノ教室への感想をいただいたので、ここで紹介します。
レッスン生 Snowさん 女の子より
私は先生のピアノ教室に年長から始めました。幼稚園の頃は音楽で鍵盤ハーモニカをしたことがあるくらいで、ピアノはあまり好きではありませんでした。
でも、レッスンを始めて7年たった今、全校の前で伴奏をしたり、音楽の授業でピアノやキーボードを自分でやりたいと思うようになりました。
ピアノレッスンをしたおかげで、自分の好きなアーティストやゲームの音楽の楽譜を調べて弾いたり、ピアノの動画を見ることが多くなりました。そして改めて、ピアノの楽しさや面白さ、難しさを感じることができました。
先生とは7年間、一緒にいろいろな曲を練習しました。その中ですごく思い出に残っているものが3つあります。
1つ目は、「エリーゼのために」です。お母さんがピアノを習ったら弾いてほしいと言っていた曲で、自分もお母さんに感謝を伝えたいと思い、練習することにしました。指番号や転調、オクターブが今まで練習していた曲よりもはるかに難しくて、たくさん練習しても上手にならず、何回も家で練習しながら泣いて、この曲を辞めようとしました。でも、レッスンで先生が「こうしたらいいんじゃない?」とか「和音で練習するといいよ」とアドバイスをくれて、長い月日をかけてようやくクリアすることができました。いつも曲をクリアしたらもらう花丸よりももっと達成感がありました。今では暗譜で弾くことができます。
2つ目は、「アラベスク」です。リズムやスタッカートが多く、楽譜の見た感じより難しくて半分だけでも何週間もかかりました。それでも先生が「1つの和音ごとに確認して練習するといいよ」と教えてくれたので、同じ和音ずつ練習したら上手に弾けるようになりました。そして、練習していくうちに、無意識でも指番号通りに指が動くようになって、こちらも暗譜で弾くことができました。3つ目は「グッデイグッバイ」です。全校の前で初めて伴奏を任された曲で、まだ4年生だったし、後1か月もないぐらいなので今まで練習していた曲をストップして、その曲に専念することになりました。レッスン日だけでなく、予定を合わせてレッスンしてもらいました。おかげで、本番では緊張せず楽しく弾くことができました。そして今までで一番上手に弾くことができました。
これ以外の曲も、先生がアドバイスしてくれたおかげで、クリアすることができました。
ピアノを辞めてもまだやっていない曲を、指番号や和音練習も意識して取り組みたいです。
Snowさんのお母様より
昔、友達がピアノで「エリーゼのために」を弾いているのを見て、心から感動しました。それ以来、子供が生まれたら絶対にピアノを習わせたいと決めていました。
この夢が現実になったのは、娘が年長になる頃。娘にどんな教室が合うのか、いくつかのピアノ教室を見学し、真剣に選びました。その中で最終的に母娘が選んだのは、優しい笑顔が印象的な先生の教室でした。先生のあたたかいご指導のおかげで、娘は毎回のレッスンが楽しみになり、ピアノが大好きになったようです。先生に笑顔で迎えていただく度に、私も心が温かくなり、感謝の気持ちが溢れます。
最初はピアノの椅子を高くして座っていた娘も、今ではそのままの高さで座れるようになりました。娘のピアノを弾く姿を見ていると、少しずつ自信を持っていく様子が感じられ、素敵な音楽を奏でることができるようになってきました。それに伴い、学びや友達との関わりでも自信を深めているようです。念願の「エリーゼのために」を弾いてもらった時には本当に感激し、娘の成長を支えられたことを、とても誇らしく思いました。
飽きっぽい性格の娘が、7年間も続けられたのは先生の優しさと、彼女自身の成長への意欲のおかげです。私も子育てと仕事が一段落したら、ぜひピアノのレッスンを受けてみたいと思っていますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
本当にあたたかくて、ありがたい言葉をいただきました。
こうして手紙を読んでみると、思い出に残っている曲というのも、すべて難しくて大変だった曲ばかりなのですね。わかる気がします。
泣きたいほど大変だったこと、弾けなくて悔しかったこと、それを克服するための苦労や練習に割いた時間の多さ、それはすべてSnowさんの「力」に変わります。
真剣に向き合ったことは、全部「自分」に返ってきます。
特にピアノは、真っただ中のその時はわからないけれど、だいぶ年月がたった後になって、やってきたことのご褒美の大きさが実感できるような気がします。
Snowさんが幼稚園生の時に教室に来てくれた時には、私はまだ教室を始めたばかりの頃でしたが、レッスンの初めからとても楽しかったのを覚えています。
まだ小さくて、お話も上手で、ピアノも一生懸命がんばっていて、教本もどんどん進んでいました。お母さんとも仲良く、レッスンの時も3人でいろいろとお話していたことが思い出されます。
1年ごとに写真を撮るのですが、それを最初から見返すと、だんだんとお姉さんになって...
また、長いレッスンの間、お子さんを支えてこられたご家族の力はとても大きかったです。
毎週の送迎はもちろんのこと、おうちでの練習、成長とともにいろいろとあったことと思います。
ピアノは習い事としては特殊で、おうちでの練習も欠かせないので生活の一部に入り込むことになり、それが長い分、様々なの思い出も残ると思います。
たくさんのご協力を、ありがとうございました。
時々はピアノを懐かしく鳴らして、中学校生活を思いっきり楽しんでね。
応援しています!
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