なぜクラシックで勉強、なのか

 ここ数十年くらいの町のピアノ教室の発表会では、クラシック以外の曲が大半を占めているところが多いと思います。

 私の子供が通っていた教室や、他のいくつかの発表会のプログラムを見てもそうだし、教室でも弾いてみたい!っていう曲はほぼクラシックじゃない子が多い。

 日常の中に、私たちは、クラシックよりもポップスやアニメ、ジブリ、ディズニーなど、クラシック以外の曲に触れる機会が多いので、当然のことでもあると思います。

 弾けたらかっこいいと思うのは、クラシックもポピュラーも一緒ですもんね!


ところで、こんな疑問を抱いたことはありませんか?

 

「このアーティスト、またはゲーム音楽(クラシック以外)の曲を弾きたいからピアノ教室に入ったのに、レッスンでやる曲は、それとは別の曲ばかり。これってやらないとだめなの?」

 この答え、いろいろな先生のご意見があると思いますが、

私の考えは、基礎的なことを学ぶ最初(初心者)は、やっぱりしっかり教本からが一番早くて効率的と思う。 

「好きな曲を弾けるまで」が長いピアノならではの、問題、悩みかなと思います。



クラシックの教本のメソードは、系統立てて奏法や技術を習得できるようになっています。

クラシックとは言っても、今では海外のものから日本版のものまで、サクサクと進むものや、じっくりゆっくり進んでいくもの、アメリカンな曲や不協和音も入れた不思議な曲など、たくさんの要素を含んだ教本を選ぶこともできます。

長い年月をかけて改訂され、研究され、本当に優れたものがたくさんあります。

 音符を読みながら同時に弾くことだったり、リズム感を覚えたり、様々なテクニックを習得するまでは、しっかりとこういった教本を使った方が、オールマイティに学べるはずです。


ただ、それが楽しいかどうか、ですよね。

楽しめるように教えていってあげたいなと思いますが、それは人それぞれなので

相談しながら進めていけるといいなと思っています。


もっと大きな視点からお話すると、

ピアノという楽器の歴史を辿ることになります。

以前西洋音楽が日本に入ってきたときのブログを書いたのですが

「たったの100ねん」←こちらの記事

ピアノは西洋音楽から生まれたものです。西洋でバロック、古典、ロマンと大きな移り変わりを遂げてきた後に、日本に入ってきた歴史を考えれば、日本でピアノの技術を習得するときに

西洋で脈々と受け継がれてきたクラシックを学ぶことは、こちらもごくごく普通なことなのだと思います。

そして、現在ジャズやポピュラー音楽でも活躍されているピアニストも、最初はみんな教本をコツコツやってきたはずです。




 私が小さい時のレッスンはすべて教本のクラシックのもの。

でも好きなポップスの曲の楽譜はいくつか持ってました。ユーミンとか。いろいろなポップスがたくさん入っているのとか。そういう楽譜は、レッスンに持っていくなんてありえない。

弾けるようになってきたら、自分で家で弾いて遊ぶだけでした。

「なにか弾きたい曲ある?」なんて先生から言われることも全くない。

そんなレッスンを受けていました。

少なくとも小学生のうちは。

当然、発表会はクラシックが当たり前。

そんな教室でしたし、疑問も抱いていませんでした。

  


まぁ、私の子供時代の話は置いといて...

時代の移り変わりとともに、クラシック以外の音楽を弾きたいから、ピアノを習いたいと思う人が増えてきているのは間違いないし、好きな曲を弾くモチベーションはピアノを続けていく上でとても大切です。

その曲で、得られる技術もいっぱいありますし。


なので私からのアドバイスと、生徒さんのご希望とをよく相談し合いながら、柔軟なレッスンをしていけたらと思うし、それが町のピアノ教室の役割でもあるのかなと、考えています。


そんなわたしは

クラシックだ~い好き!ですけどね