楽譜や教本について
初めてピアノを習う時、どんな楽譜でレッスンするんだろう。
ピアノを習う時に、レッスンの月謝とは別に楽譜を購入するけど、費用はどのくらいなんだろう。
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、お子様の導入レッスンで使っていく楽譜について取り上げてみたいと思います。
教室案内でもお伝えしているように、習い始めの時期は、3冊から4冊くらいを同時進行していきます。
それぞれの本の役割を少し説明をしますと・・・
- 主教本 音楽、曲のさまざまなことを総合的に学ぶ本
- テクニックの教本 体、指の使い方、奏法など、テクニックを重点的に学ぶ本
- ソルフェージュ、楽典 歌って音感やリズム、譜読みを学ぶ本
- ノートやワ-ク 音符を書いたり、読んだりして読譜のバックアップ
- 曲集 レベルアップしていくと、弾きたい1曲をじっくりと
年齢や経験にもよりますが、ほとんどの方が1~4の4冊でレッスンしています。
ひとつひとつには立派な役割があって、大人から見れば「むずかしそう~」なんて思われそうですが、小さなお子さんから見れば遊びの延長のようにレッスンできるように心がけているのです。
一気に4冊とは・・思われる方もいるかもしれませんが、大丈夫。
初心者ほど、導入期ほど、簡単な内容から始めますし、簡単なことをどんどんこなすことが大切と考えています。
実際、これらの教本1冊あたりどのくらいで終わるのか。
一番進みが早いのが「ソルフェージュ」の本です。一番最初に使う本ではだいたい4、5カ月で終了し、次のレベルへ進んでいます。
次に早いのが「テクニック」の本。8カ月~1年くらいが目安です。
しかし教本は、早く終わることが目的ではありませんので、念のため・・。
レベルが上がるほど、1曲にかける時間が多くなりますので当然進みはゆっくりになります。
楽器屋さんの楽譜売り場を覗いたことはありますか?
私が子供のころは、「バイエル」や「ハノン」「チェルニ-」など、主な教本は選ぶ余地もなくこれらを使っていたのですが、現在は海外の教本も種類が増え、さらに日本人先生方のつくった教本も比べ物にならないくらい、選ぶのに悩むくらいにたくさんの教本が出版されています。
それぞれに特徴があって、一長一短なところがあるのですが、それでも教えていきたいことはみな共通です。
その教本にないところや生徒さんの個々に苦手なところは他からピックアップして補いながら進めていっています。
当レッスンで使用している楽譜の一部です。
お子さんのレベルや、ここをもっと伸ばしたいと思うことに長けている教本を選んでいます。
トンプソン、メトードローズ、バイエルなど昔ながらの本も、収録されている練習曲は、とても良いと思います。「クラシックのピアノ」という観点では捨てがたい教本なのですが、説明や言葉が多かったり、挿絵も少ないことから、小さなお子さんが使うには、見やすい分かりやすい創造力を駆りたてる本がたくさんあって、そちらを使っています。
なんといっても、当レッスンは末永く続けられる趣味のピアノを目指しています。
それには、お子さんが楽しむだけではなく、教える私も楽しまなくてはと思っています。
私が教えていて楽しい教本、お子さんが弾いて楽しい教本、これが理想です。
ここに、「バイエル」は入っていませんが、ご希望があれば、バイエルでレッスンもしますし、例えば家にあったこの教本で、というご希望にはできる限りお応えしていきたいです。ただレベルや進み具合に影響がある場合は、こちらからご提案させていただいています。
本当に今は、おもしろく学べる教本が充実していて、うらやましいです。
私の時代には、「はい、つぎは〇番やってきてね」という繰り返しでした。
想像もなにもなく、番号をこなしていく、という感じでしたから。
こんな教本でピアノを習っていたらもっと楽しかっただろうなといつも感じてます。
それからこれらの教本代ですが、主教材となる本が概ね1,200円から1,500円程度、テクニックやソルフェージュの本が1,200円前後、ワークが1,000円前後となります。
導入期や初級のはじめくらいは、たくさん練習してどんどん進むと、1年で4冊くらい新たに購入となる場合もあります。
個人差がありますので、参考になさってください。
この上記写真にあるような教本を一通り終えてくると今度は初級後半に入り「ブルグミュラー」「プレインベンション」「ギロック」などさらに美しい曲がたくさん待ってます。
けして簡単に・・ではないですが、努力次第で弾きたい曲をレベルに合わせた楽譜で弾けるようにもなってきます。
どんどん幅も広がり、楽しみはこれから!という時期に入ってきます。
そこまでの大事な導入期。
音楽的なことはもちろん、練習の大切さとピアノを弾くことの楽しさを丁寧に伝えられるように私もがんばっていきます!
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