私だけの楽譜
ピアノ練習、楽譜にはどんどん書き込む派?
それともあまり書かない派?
これはとあるピアニストの楽譜といわれているものです。
もはや字なのか落書きなのか(失礼...)
なんて書いてあるのか、わからないほどの書き込み。
誰のかってのはここでは問題じゃなくて、きっとほとんど見ることのできないプロの楽譜は、多かれ少なかれこんな感じなのではないかと。。
大人の方とお子さんの楽譜では、また違うと思いますし、人それぞれ考え方は違うもので、先生がレッスン時に生徒さんの楽譜に意図的に何もかかないという方もいらっしゃるようです。しっかりとその理由もあり、どれも間違っていないと思います。
でもひとつ言えるのは、この曲をマスターしたい!暗譜したり納得できるまで弾きこみたいと思っている曲の楽譜が白い!なんてことは、プロはもちろん習い事でもまずありえないと思います。
そして同じ曲でも人によって書き込むことが違うので、「自分だけのたった一つの楽譜」です。まさに、上の写真のような、自分にしか読めない(わからない)楽譜ですねw
それはただの楽譜ではなく、宝物になります。
私のレッスンでは、ある程度弾けてくるようになると、「おうちで指番号を考えて書いてきてね」とか、「練習していていつも指を間違えてしまうところがあったら、印や指番号を目立つようにつけてきたりしてもいいよ」などと提案しています。(まちがっていてもいいんだけど、まちがった時のために鉛筆や消せるペンでね)
まずはここから、自分だけの宝物楽譜を作っていきましょう!
さらに、「やさしい気持ちで...」とか「元気に!」とか弾くときの具体的な気持ちを書いてみてもいいですね。
私がレッスンで気づいて書き込むものだけでなく、お子さんがおうちで練習している時にも気づいたり感じることを楽譜にメモしたり、お互いの曲に対する気持ちを言いあって、一緒に曲を作っていけると受け身でなくなって、お子さんにとっても思い出の曲になるんじゃないかと思います。
ちなみに、私も月に一度のレッスンに通っているのですが、私の先生はレッスン中にあまり書き込みはしません。それに、書き込みをしている時間ももったいなく、全部覚えておいて、終了直後にカフェとかで楽譜を見ながら思い起こして自分ですぐ書きこんだりしています。
すぐ!これ大事。
人間ってすぐ忘れてしまうんです。
次の日になるとかなり忘れてしまう。
レッスンしたその日のうちに、本当は言われたようにもう一度弾いてみるのが理想ですが、できない時はとにかく楽譜に記入することだけでも忘れずにやっています。
なので、楽譜には先生だけが書き込むもの、と思わずにぜひ自分だけの楽譜をどんどん作っていきましょう。
今年は、誰も経験したことのない事態に世界中が向き合ってきた1年でした。
そんな中、今年もたくさんのご協力をありがとうございました。
お子さんたちも、毎回マスクをして、毎回手を洗って、大変だったと思います。
でもそのおかげもあって、毎回レッスンを続けていくことができましたし、お子さんのとレッスンは私にとっても、つかの間のとても楽しい時間でもありました。
まだこの状態は続きますが、ピアノを奏でることが少しでも心の栄養に、少しの気晴らしにでもなってくれたら、嬉しく思います。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
今年はブログの更新が少ないにも関わらず、ご覧くださってありがとうございました。
今年最後の曲は、こちらも大好きな曲。
Glenn Gould - Bach French Overtuer BWV831
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