あんぷで得るもの
今、レッスンでモーツァルトのソナタを暗譜中なのですが、
私は暗譜、得意な方ではないなぁ・・。
若い頃はこんなに暗譜って大変だったかな・・と感じます。
まぁ、曲も短かっただろうし、脳もまだピチピチだったのでしょうし。
私の場合ですが、楽譜を見ながら一通り表現まである程度つけて弾けるようになったら、暗譜に入りますが、曲にもよるけど、楽譜を見ているときの完成度から、ゼロまでとは言わないけれど限りなくゼロに近いところまで落ちます。
まず、見ないと何も弾けないということです。100回以上も弾きまくってる曲でも・・。
私は脳の専門家ではないので、これを納得のいく説明を聞いてみたいのですが、きっと、推測でしかないんですが、楽譜を見ているときとは違う脳を使っているのだと感じます。
いや、楽譜を見て弾く時点で、曲の構成や、転調箇所などをしっかり頭に叩き込んでいれば、ゼロになることはないのかもしれません。
でも、ピアノは「暗譜」からが始まりだと思うのです。
だって、楽譜を目で追っていたら、音を全部聴けていないと感じるから。
暗譜をすると音がしっかり入ってきますから、ここからが表現の勉強です。
暗譜の仕方については、いろいろな方法があります。
この様々な方法全てで暗譜できているとこわいものなしになりますが、ひとりひとり得手不得手もありますので、一概にこれでやるのが一番とは言えません。
その中では、やはり片手ずつで暗譜できていることは効果大です。
暗譜をして練習する時、私はよく目を瞑ります。
鍵盤と指の動きを想像しながら、音を聴きます。
目を瞑ってばかりだとミスタッチするので、あえて、今度は手だけを見ながら弾くと・・
あーだめだこりゃ! わけがわからなくなるのです・・
ああ、これもどなたか専門の方教えてほしい・・・ 脳の中はどうなってるの??
でも、こうして試行錯誤しながら、手も見て弾けるようにする、片手だけでも弾けるようにする、目も瞑って音を聴いて表現をつくっていく。その過程は、ただ楽譜を見て弾いているだけのものとは違うものに変わっていきます。
趣味でやるからだた弾けたらいいや、と諦めないで、できるかできないかわからないけどやってみる。やれば必ずなにか学びます。
反対にできるかできないかは問題じゃないともいえます。
と、自分にも言い聞かせてます
話はちょっと変わりますが、ピアノを弾いているときの脳ってどうなってるんでしょう。
すごく興味あります。
ピアノの音を聴くと、体の細胞が起きてくる感じがしたり、バッハの曲を弾くと頭の中をマッサージされてるような感覚がしたり。
脳波を調べたりしたらなにかしら変化が起こっているような気がしてなりません。
本当に素敵な演奏に出会ったりすると、涙がじんわりしてきて、心にも影響を受けるのですから、
人間と音楽の関わりって不思議なものですね。
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