モーツァルト ピアノ協奏曲

 モーツァルトは、ピアノ協奏曲を27番まで書きました。
 1番から4番までは、当時パリで作曲をしていた別の人のピアノソナタを編曲したもので、モーツァルト11歳のときのもの。
 本格的にオリジナルとして書いたのは17歳、第5番から。
 このときにはすで交響曲を27番までかいていたり、オペラやミサ曲も作っていたといいます。
 モーツァルトの協奏曲は、29歳以降につくった第20番からが最高傑作だといわれ、よく演奏され知られています。
 前回記事のモーツァルトの手紙を読んでいた頃、前期中期のものもいろいろ聴いてみたいなと思っていたところ、たまたま図書館で見つけたケンプの弾くCDを見つけました。
 1楽章はモーツァルトらしく軽快で、本を読みながら、ヘッドフォンで聴いていたのですが、2楽章が始まるなり本に目がいかなくなり、しまいには本を閉じ目も閉じ耳に集中。 
 どんどん引き込まれて聴き入り、終わるとため息がでました・・。ふー・・
 ケンプはそれほど・・なのですが、この曲に関しては、ピッタリでした。
 また、弦楽器の歌っているような、1人だけ飛び出ているような、泣いているような表現がピアノの音を引き立て、またピアノの音も弦を引き立ててひとつの音楽になっています。
 なんて曲を書くのよ、モーツァルトさん・・。
 あんな手紙書いている人のメロディなの!?
 良かったら聴いてみてください、2楽章からですがこちらも全楽章素晴らしいです。

  

 第9番。1777年モーツァルト21歳の時に作曲。

 フランスのピアニスト、ジュノムのために作られた曲なので、別名”ジュノム協奏曲”といわれてきましたが、今ではこれは伝説になっています。

 この音の少なさでここまでの表現ができるなんて・・


 たまたま聴いた曲が引っかかるってことはそうそうあるものじゃないのです。

 この曲は、他の楽団&ピアニストでも聴いてみましたが、ここまでの感動はなかったので、同じ曲でも通り過ぎてしまうこともあるんだろうなぁ。