連弾 ~モーツァルト~
子どもの頃から、音楽を誰かと合わせるのが好きでした。
小中学生の頃は、合唱できれいにハモるとすごく楽しかったし、いろんな歌手の歌を聴きながらいっぱい歌ったり勝手にハモってみたり・・・。
20代くらいの時にはピアノをしながら、バンドのキーボードとして少しの間、遊んでいました。(私はキーボードくらいしかできない。。)
ドラム、ベース、ギター、ボーカル、そしてキーボードという編成で、アンプという音を爆音に変える機器を使って狭いスタジオで練習するのだけど、いままでアコースティックで音のひとつひとつを吟味することばかりしていた私は、まったくジャンルの違う音や、ドラムやエレキギターや声が入ることにこれはこれでめちゃくちゃ楽しくって、仕事の疲れも吹っ飛ぶ!という感じ。
いつも、ピアノの練習は1人です。たとえ誰かに聴いてもらえたとしても、1人で音楽を作るしかないソロのピアノ。もちろんこれも好きなんだけど・・。
これの反動なのか、違うパートと合わせる時の一体感、なんともいえない楽しさ。
北海道にいた頃、師事していた先生の所で、盲目の方とパートナーを組み、ピアノの連弾をする機会を頂いたのですが、目が見えない分余計に、私の音を頼りに聴いてくれている、私も彼女の呼吸に合わせなければというお互いの音を頼りすること、息づかいを頼りに、1つの音楽を弾くということも学びました。
ピアノの連弾。目覚めたのは遅かったのですが、調べていくと、クラシックの代表的な作曲家が書いたオリジナルの曲もたくさんあることも知りました。
作曲家たちも、この連弾曲においては、誰かと合わせる楽しみを考えて作曲しているに違いありません。モーツァルトがナンネルと半ばアドリブで一緒に楽しむとか、シューベルトが素敵な教え子と一緒に弾きたい、とか・・・。
だから、連弾においては音楽的に楽しむこと!これに尽きますね!
楽しむためには、難易度の高くないものでも十分なのです。
今から何年前からだろう。連弾がしたいと思って、いろんなところに声をかけたり、募ってみたりしたけれど、なかなか見つかりませんでした。
同じ教室で通うレッスン生同士で発表会の時に一時的に組むというのはよくあるけど、まったく見ず知らずで募るとほとんど集まりません。
一から知り合うわけだし、好みも相性もあるわけで、むずかしいのはわかっていたけど、どうしてこんなにもいないんだろう・・とも思いました。
いつかは!と思って1人で弾きたい曲のプリモパートを練習したり、それを録音してセコンドを弾いて合わせてみたり・・そんなお遊びもしていました。
でも、やっぱり録音に合わせる事ほど難しいというか空しいというか・・。
最近、とある方のご紹介で、連弾してもらえる方に出会えました。
言い続けていてよかったです。
まだまだ始まったばかりなのですが、何回か合わせて、お互いにここはこうしたい、こんな雰囲気で弾こうよと時には意見が分かれても、曲を作っていくことにとても嬉しく思っています。
楽しみたいとだけ思っていたけど、実際に経験すれば勉強になることもたくさん出てきます。
最初の曲は、モーツァルト♪ K.381 モーツァルト 16歳頃の作曲
こちらは、イングリットヘブラー & ルードヴィヒホフマン の演奏。
モーツァルトの曲はやっぱり弾いてて楽しい。
特に若い頃の作品は、音と遊んでいるような曲が多いですね。
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