趣味に最適!

 前回の「ピアノと脳」のお話につけたしです。 

 私は昔から好きなものを見つけると熱しやすい性格のようで、とことん知りつくした後、気が付けば冷めていた・・ということが多いのですが、ピアノだけは少し特別でした。

 だいだい、こんなに長く続くものがこれしかありません。

 そして、今では弾けなくなるなんて考えられません。一生弾いていたいと思う。

 そう変わっていきました。


 ピアノを弾いている方、音楽が好きな方のたくさんのブログを読むことができますが、本当にみなさん、ピアノへの愛情や作曲家や曲への愛情や尊敬があって、それぞれのペースで楽しんでいますね。


 ピアノは、難しいことに挑戦してそれをやりとげ、達成感を得ることに目的を置くことも有りですが、それは過程であって、最終目的は違うところにあるのかな、と感じています。


 私は、譜読みの段階から時々ゾワゾワとすることがあるのですが、音楽を聴いて、鳥肌がたつ、キュンとくる、胸が苦しくなる、励まされる、ウルウルする・・こともあることでしょう。

 反対に、ウキウキ楽しくなっちゃうことも。

 私の場合、悲しいことがあったとき、イライラした時なんかにも無性に弾きたくなり、癒されて終わる、これってまさにストレス解消です。

 この作用を自分でも自覚していたのですが、前回紹介の本の中で

 「音楽に感動する脳」と題して、これについても少し触れていました。

 音楽を聴いてゾクゾクするときに働く脳部位は、日常でも食事などの「快楽」を感じる時に働く部位と同じである。
 感動している瞬間、脳が報酬を与えられた時に出す「ドーパミン」という神経伝達物質がたくさん分泌されている。これは、BGMとして聴くより、しっかりと真剣に聴いている時に多く分泌される・・などなど。

  

 というような内容も書かれていて、なるほど、と。

 やっぱり弾きたくなるわけだ。

 

 

 もしかしたら、こういった感情は大人になってから分かることなのかもしれません。

 実際、私の子どもの頃は、練習がストレスなことも・・・汗

 

 私の最終目的は、ピアノを習っている方が、大人になってから好きな曲を自力で譜読みして弾けるように、基礎的なことをしっかりと身につけてあげることだと思っています。

 この基礎が一番大事です。

 そして、たくさんのいろんなことを経験して大人になった時、ピアノにまた戻って、長い人生のおともにしてもらえたらとても嬉しく思います。