これも練習
前回の「表現を楽しむ」の記事に少し関わりのあることでもあると思うのですが、
表現をつけられるようになるまで弾けるようになってきたら、
楽譜に書いてあることの全く反対をしてみるのも、ひとつの練習です。
これは私がよく練習に行き詰まった時や維持したい時、気分を変えたい時などによくすることなのですが、
簡単なところで言うと、「ff」と書いてあるところを「pp」で弾いてみる。
その逆もあり。
でも、大事なのはピアニッシモで弾いても、機械的に小さくするのではなくて響きのあるしっかりとした音色を出そうとすること。
あたかも、最初からそういう曲であったかのように・・。
いつも「p」で綺麗に響かせなければいけないような場所をあえて、「f」でマルカート(一音一音をはっきり)で弾いてみる。
速度の速いフレーズを弾けるようになったとしても、ゆっくり弾いてみる。
ただただ、メトロノームに合わせたようにゆっくり弾くのではなく、速く弾く時の次の音への手の使い方を意識しながら、遅いメロディを音楽にして。
昔、ショパンの幻想即興曲を発表会で弾くために練習していた時も、本番まで、必ずテンポを落としマルカート練習やフォルテ練習などを入れていました。
もう弾ける、完成に近づいた、と思ったとしても、いつも本番さながら速いテンポで弾いているだけではなく、練習時はいろいろな弾き方をすることにしていました。
これは、特にテンポの速い曲には効果的なのかな、と思います。
いつもいつも、同じことを練習するのではなくて、いろんな角度からみてみたり、
その日その日の気分に合わせて、同じ曲でいろいろ違うことをやってみるのも、気分転換になります。
また、新たな発見もあるかもしれません。
遊んでるんじゃないよ
これも練習
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