子供の情景

 今年も卒業式シーズンになりました。

 

 御卒園おめでとうございます!

 節目に感じるのは、やっぱり成長。

 できるようになることが本当に多くて、ピアノのレッスン中にもそれをたくさん感じています。教えているわたしにとっても、喜びと楽しみになっています。

 これからも楽しいピアノとともに、一緒に成長できたらと思っていますのでよろしくお願いします!


 さて、みなさん花粉症の具合はいかがでしょうか・・。

 今花粉症じゃない人を見つけることの方がむずかしいような気がしますね。

 我が家も家族全員が花粉症。私は31才のときに発症。子どもも4才くらいの時からなので、これから長い人生ずっと春にはこれかと思うと・・・。

 でも、不思議なことにレッスン中やピアノを弾いている時はピタッととまるんです。

 きっと集中して頭フル回転してるからかな。

 

 さて、今日はシューマンの曲を。

 ロベルト シューマン(1810~1856)1838年作曲

 ショパンと同じ年に生まれた、ロマン派の作曲家です。

 第7曲に有名な「トロイメライ」が入っている曲集「子供の情景」

 「子供」と書いてあるけれど、「子供のための」という意味合いではありません。

 シューマンがまだ結婚もしていなく、子供もいない頃に作曲されましたが、

 後に結婚するクララに、「あなたって時々こどもみたいね」と言われたのが心に残って作曲したと、手紙に残されています。

 また、「これは子供のための曲ではなくて、大人になって回想しながら弾く大人のための曲」と伝えたとか。

 それもそのはず、この曲は技術的にそれほど技巧的ではないけれど、このシューマンの想いを表現するには、それなりの大人の解釈というのは必要で、シューマンの世界感を出すのも容易ではない気がします。

 アルゲリッチの弾く第1曲目の「異国から」などを聴くとそう思います。

 有名な「トロイメライ」私が小学生の時に弾いた時は、ただの音の羅列でした...。

 でも、子供の頃に弾くことに意味がないわけではありませんよ。

 大人になった今、子供の無垢な弾き方は無くなってもいくのですからね。


 私の中でシューマンの音楽は、ただきれいなだけじゃなくて、瞬時に心が変わる「豹変」とか、「狂気」のようなものが、裏に隠れているイメージがあって、

それを表現することが難しいと思っているのですが、

「子供の情景」は、それとは違って「幸福感」「未来」「穏やか」みたいな言葉が浮かびます。

 気持ちを休める、穏やかになりたい時にいいですね。




 さて、ピアノを習っているお子様たち。

 素敵な音楽に触れていますか?

 

 以前、「みようみまね」で書きましたが、今はパソコンなどで簡単に世界のピアニストを身近に見られる時代。

 この「子供の情景」を弾くピアニスト。


 どんな指の形で弾いてる?

 手首の位置はどこにある?

 どんな音色に聴こえる?

 どんな感情で弾いていると思う?

 めちゃくちゃたくさんのテクニックを使って弾いているけど、みんな意味があるんだよ。

 たくさん見てほしいな。

 すぐには真似できなくても、頭の中にちゃんと入っているから。

 お気に入りの曲に出会ったらぜひ教えてね。