オーケストラとピアノ
私はピアノの音が一番好きなので、ピアノ曲の他にピアノ協奏曲もよく聴きます。
ですが、交響曲や室内楽、オペラや歌曲などなど、他のクラシックの分野はピアノに比べて聴くことがとても少ないです。
ピアノの曲を弾くときに、歌のフレーズや息づかい、管弦楽器の音色をヒントにすることはとても多いので、勉強のためにはもっと聴かなければならないのかな・・・とは思います。
でも、好きなものは聴けるけれど、好きじゃないと聴いていても入っていかない。
以前ご紹介した「ピアノと脳」の本でもありましたが、
長く勉強している楽器は、たくさんの楽器の中で演奏していてもすぐに聞き分けて、その楽器だけの音色を他の楽器と区別して聴こえるといいます。ピアノの人はピアノを、フルートの人はフルートを、コントラバスの人はコントラバスの音色をピックアップしてきいてしまうそうです。
それぞれの楽器で、その一音をどう鳴らすかを長く追求し試行錯誤してるのですから、ピアノの音に反応してしまうのは、まぁ、当たり前といえば当たり前ですが・・。
交響曲など、ピアノの音が入っていないと、なんだかぼやけて、どこに焦点をあてて聴いたらいいのかわからなくなってきます。
これも、他の楽器を聴く私の耳が育ってないからかもしれないですね。
そんな私でも、ピアノ協奏曲を聴くときは、オーケストラの音色にこだわってしまいます。
そしてピアノの音に対して、オーケストラの音色もよく聴こえてくる不思議。
協奏曲を聴いて感動するときは、ピアニストとオケがお互いにひきたて合っていると感じます。
以前も記事にしました「モーツァルトの協奏曲」での、ケンプとシュトゥットガルトの演奏も。
グールドとバーンスタインのベートーヴェンも。
↑(これもいつか記事にしたい)
これがまた、ユッセンたちの音を壊さずにオケが主張するところもあり、相性がいいなと思いました。
このアルバムの中では、Piano Concerto No.10 K.365 の3楽章が私の一押しです。
マリナー&アカデミーと演奏しているピアニストで・・と探したら、「アマデウス」のサウンドトラックに入っているものを見つけました。
でも、やっぱり好きなのは、ユッセンとマリナーの演奏です。
テンポも微妙に違います。
ピアニストとオーケストラ、お互いを助け合う?
違うな・・ お互いを高め合う
相性がいい。
演奏している人は、きっと合うと気持ちいいんだろうなぁ。
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